カエルからデザインを学ぶ話
3月になり生き物の出始めにウキウキしてますおはようございます
今回は生き物に関するデザインの話です
動物描くの苦手~という人結構見かけます
残念ながら今回は生き物の描き方の話はしません…
今回のテーマはタイトル通りカエルです
どうしてカエルなのかというと趣味なのですが
結構カエルは種類によって異なるデザインをしているからです
他の動物も違うよ?という方その通りでございます
最終的には好きって事なのですがカエルの利点も多く、
- 体格が分かりやすい(体毛が無い)
- 四肢がある
- 生息域が異なる種類がいる(樹上棲・水棲・陸棲)
- みんな知ってる
などなど
カエルにもいろいろあるわけです
今回は2種類のカエルを比較します
「トノサマガエル」と「二ホンアマガエル」です
おなじみのカエルです
それぞれの特徴をまとめました
お勉強中 pic.twitter.com/UYMVQL2dKy
— すぃ (@sui_no_tami) March 13, 2019
勉強その2 pic.twitter.com/OKrZzNMKyC
— すぃ (@sui_no_tami) March 13, 2019
※あとから確認しましたが、トノサマガエルの膨らんでるところはほっぺの丸いところの少し下でした…
2つの画像を見比べてほしいのですが、それぞれ棲む環境に合わせています
手足の構造に最も差がみられると思います
トノサマガエルは
- 後脚が大きく発達 →後脚を使って泳ぎ天敵から逃れるため
- 水掻きも大きい →同上
- 指の先端はスラっとしている →壁に上る必要がないため
- 前脚は短く細い →泳ぐときも食事にも使わないため
それに対しアマガエルは
- 後脚が大きく発達 →泳ぎの他に植物などを飛び移るため
- 水掻きも大きい →水中にいることもあるため
- 指の先端い吸盤がついている →壁に上るのに必要
- 前脚は比較的大きく太い →壁に張り付く際に前脚を使うため
体色についてもそれぞれ環境に合わせたベースの色で構成されています
適当に出すだけでもこれだけのデザインの差がこの2種類のカエルにはあります
ここから何が言えるかというと、現実の生き物のデザインはかなり考えられて構成されているということです
当然といえば当然です
生半可なデザインで環境に適応できなかったら淘汰される世界ですから
それを踏まえてデザインを考える際に意識する必要があることは
環境・生態とデザインの矛盾です
想定した環境と生き物のデザインに矛盾が生まれてはいけないのです
なんでもいいから生きてはいけるようなデザインになってないといけないし、
質量も無限ではないので不要な部分はカットしていかなきゃいけないのです
例えば今回の例が顕著に出てるのは前足
単に吸盤の有無だけでなく、必要だから発達し、退化しています
デザインというモノには顧客が設定されています
そういった人たちにデザインの理由を尋ねられたら、しっかり答えなければなりません
それはキャラデザも例に漏れず、
なぜどういう理由でその形に至ったのかをしっかりとしなければなりません
もちろんコンテンツによって理由は異なりますが、
気まぐれでない根拠が必要という話です
長くなりました
最後の方は自分なりに思っていることです
身近な生き物の形の理由を探ることでアイデアになります
以上です、読んでいただきありがとうございました。
ちなみに私が好きなカエルはカジカガエルです
鳴き声がとてもいいので是非聞いてみてください